運転曲線の読み方

 以下に運転曲線に表示される内容と列車の挙動を示します。曲線の距離方向の位置は列車先頭を示します。そのため発車位置は駅中央より編成長の半分だけ右にずれます。

(1) 列車は力行中で加速しています。

(2) 分岐器制限を超えないよう列車出力は絞られ定速力行状態となります。列車最後尾通過後は再力行に移り加速します。

(3) 曲線制限が近づいているためエネルギー消費を抑えるため列車は惰行に移ります。

(4) 曲線制限に合わせて制動をかけます。

(5) 制限速度以下となり制動緩解状態となり惰行に移ります。少し時間をおいて無駄な速度低下を抑えるため出力を絞った定速力行状態に移ります。
運転曲線作成では一般に制動から力行へ、あるいは力行から制動へ直接移行する作図は認められません。そのためかならず両者の間にノッチオフを挟むこととなっており、機器の作動時間の余裕を考慮した時間だけ惰行が生じるように作図します。

(6) 曲線制限を列車最後尾が通過後力行状態となり加速します。

 

 

(7) 列車は次の駅に停車するため制動状態にあります。

(8) この点線は駅中央位置を示します。 赤色星印にある三角形は列車の志度駅での停止位置です。上記点線とのズレは列車長の半分です。通常、運転曲線の列車位置は列車先頭位置を使用するためです。

(9) これは時間曲線です。直前の通過駅からの経過時分と列車位置の関係を示します。
緑星印
で示された曲線の終端のグラフ縦軸目盛から駅間所要時分を読み取れます。

 

 

(10) 線路の縦断面データはここに表示されます。 単位はパーミル(‰)で赤星印の位置の縦点線が勾配変化点です。